pêche plate
6月も半ばにさしかかり、まだすこし冬の季節を感じさせる寂しさがあったフルーツ屋さんの店頭も、色とりどりの果物で彩られるようになってきました。イチゴやフランボワーズの濃い赤のなかに、アブリコットの鮮やかな黄色、そしてペッシュ・プラットの濃淡入り交じった模様が映えて、まるでカラフルな絵の具のパレットのよう。もちろん見た目だけでなく鼻をくすぐる甘い香りも魅力的。とくに柔らかな桃の香りには思わず立ち止まってしまい、記憶のなかに埋もれていたさっぱりとした甘さが口のなかによみがえってきます。自然の恵み豊かなこの季節、動物や昆虫の動きも活発になり、パリの街並みもいつも以上に活気づいているようです。週末の夜にはそこかしこで楽しげな笑い声が響きます。フェットの際にはAOKIのガトーをお忘れなく?!